CASIO EXILIM EX-Z400 レビュー|お手軽にCCDの描写を楽しめる一台
「CCDセンサーの写りを試してみたいけど、どれを選べばいいか分からない」──そんな人におすすめなのが、カシオのEXILIM EX-Z400です。
見た目はシンプルなコンデジですが、撮ってみると「あれ、なんかいいかも?」と思わせる描写。手軽さと写りのバランスが良くて、初めてのCCD体験にもぴったりな一台です。
EX-Z400の基本情報
- 発売年:2009年
- センサー:1/2.3型 CCD
- 画素数:約1,210万画素
- レンズ:28-112mm相当(光学4倍ズーム)
- 動画:HD動画対応(1280×720)
- 手ブレ補正:メカ式(CCDシフト方式)
- 重量:約130g
この価格帯でメカ式手ブレ補正付きのCCDカメラというのは、実はかなりレア。コンデジの名機とは言えないけど、なぜか手元に置いておきたくなるタイプです。
実際に撮ってみた作例と感想
以下は実際にEX-Z400で撮影した作例です。
もみじ(近接撮影)
背景のボケは柔らかめで、葉の立体感がしっかり出ています。発色も過剰ではなく、自然で素直な色味。
葉の重なり(ボケ表現)
前ボケが独特。ボヤッとしつつも全体の雰囲気を壊さず、柔らかく包み込むような描写が特徴です。
空のグラデーション
CCDらしい滑らかな空が印象的。現代のCMOS機よりもやや階調が緩やかで、どこか懐かしい写りです。
花壇(発色の確認)
花の色が鮮やかすぎず、しっかりした発色でまとまりが良いです。カシオらしいクール寄りの色調ですが、不自然さは感じません。
総評:EX-Z400は「気楽に遊べるCCD機」
EX-Z400は、特別に高性能なカメラではありません。でも、手軽に持ち出せて、しっかり写って、しかもCCDの味がある──そんな気軽な1台として非常にバランスが良いカメラです。
「CCDコンデジに興味があるけど、何から試そう?」という人にはうってつけ。中古価格も安く、入門にも最適です。