
鎌倉が日本遺産から外されるかも?本来の目的、見失ってない?
関東を代表する観光地、鎌倉。
歴史ある街で、観光客も常にいっぱい。なのに今、「日本遺産」から除外されるかもしれないってニュース、ちょっとびっくりしましたよね。
そもそも「日本遺産」って何?
文化庁が2015年に始めた制度で、「地域に点在する文化財をストーリーでつなぎ、地域の魅力として発信する」というのが目的。
要するに、バラバラに存在していた文化財をまとめて、「この地域はこんなストーリーがあるんですよ」と伝えることで、観光や地域活性化につなげようってわけです。
現在、日本遺産は全国に104件。もうこれ以上増やせないから、文化庁は見直しを始めていて、今年2月には福岡の太宰府天満宮が認定を取り消されました。
そして次に“危ない”と名指しされたのが…鎌倉なんです。
鎌倉が除外されそうな理由
地元では「観光客こんなに多いのに?」「なんで?」と戸惑いの声が上がっています。
文化庁が指摘したのは大きく2つ:
- 日本遺産としてのPR・周知が不十分
- 観光客数などの数値目標に届いていない
実は鎌倉、3年前にも「取り組みが足りない」と指摘されていて、その後は「いざ、鎌倉」観光案内所を作ったり、看板を設置したりしてきたんです。
それでもまだ「足りない」と判断されたようですね。
しかも、文化庁の評価には「観光客数が目標に達していない」というコメントまで。
いやいや…それっておかしくないですか?
歴史的意義より、観光数値重視?
観光学者の佐滝教授も言ってます。
「観光客の増加を日本遺産の評価指標にするのはズレてる」と。
実際、鎌倉は“オーバーツーリズム”って言葉が出るほど観光客が多くて、むしろ制限しようって話もあるくらい。
なのに、「観光客数が足りないから除外」って、どう考えても本末転倒ですよね。
日本遺産の本当の意味、見直すときでは?
個人的には、日本遺産って「歴史的価値や文化財の保護」が最優先であるべきだと思うんです。
もちろん、地域活性化や観光振興も大事ですよ。でもそれはあくまで“結果”であって、“目的”ではないはず。
「どれだけ観光客を呼び込めるか」で文化的価値を判断していたら、本来守るべき遺産が軽んじられてしまう。
それって、文化庁がやるべきこととズレてませんか?
まとめ
鎌倉が日本遺産から除外されるかもしれない件、単なる「観光PRの問題」では済まされません。
この機会に、「日本遺産って何のためにあるの?」という原点に立ち返るべきじゃないでしょうか。