プロ野球 日本ハムに2019年にドラフト1位で入団した吉田輝星投手がオリックスにトレードで移籍することになりました。日本ハムによりますと、今回は1対1の交換トレードで、日本ハムから吉田投手がオリックスに移籍し、オリックスからは、2017年にドラフト2位で入団した黒木優太投手が日本ハムに移籍します。吉田投手は、秋田の金足農業で夏の甲子園に出場し、2018年の夏の甲子園では準優勝し、準決勝までの5試合を完投する活躍で注目を浴びて、2019年にドラフト1位で日本ハムに入団しました

トレードの理由

  • 吉田輝星投手: 吉田選手は金足農(秋田)の夏の甲子園で活躍し、プロでは一定の実力を示していましたが、今季は開幕からコンディションが上がらず、わずか3試合の登板に終わっていました。オリックスは彼の伸びのある直球と強気のマウンドさばきを高く評価し、彼を獲得しました。中嶋監督と同郷の秋田出身という縁もプラスに働いたようです​

  • 黒木優太投手: 黒木選手は、オリックスでの活躍には波があり、右肘の手術などで長期離脱していました。しかし、最速156キロの剛腕を持ち、先発、ロングリリーフ、抑えと様々な役割をこなせるユーティリティーぶりが、日本ハムの補強ポイントと合致しました。新庄監督の好みとも一致したことが、このトレードを後押ししたようです

補強ポイント

  • オリックス・バファローズ(吉田輝星投手): オリックスは、吉田選手の若さと潜在能力に注目しています。彼の直球を生かした投球スタイルがチームの投手陣に新たな力をもたらすことが期待されています。

  • 北海道日本ハムファイターズ(黒木優太投手): 日本ハムは、黒木選手の経験と多様性を求めています。彼が先発から抑えまで幅広い役割を果たすことで、投手陣の柔軟性と奥行きが増すことが期待されます。

このトレードは両球団にとって、それぞれのニーズを満たすものであり、両選手にとっても新たな環境での再起のチャンスとなるでしょう。

選手のプレー経歴と成績

吉田輝星投手は秋田・金足農業高出身で、2018年にドラフト1位で日本ハム入団し、プロ1年目に初勝利をあげたものの、その後は希望してきた先発投手として1軍に定着することはできず、昨シーズンは主に中継ぎとして、51試合の登板で2勝3敗 防御率4.26の成績でした。今年の3試合の登板では、勝敗なしで防御率は9.00になっています。一方、黒木優太投手は立正大から16年のドラフト2位でオリックスに入団し、怪我の影響もありながら、チームの期待に応える成績を収めてきましたが、2023年は成績が振るわず、1勝5敗 防御率6.58となっています

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両投手通算成績

【黒木優太投手】

神奈川・橘学苑高-立正大 2016年ドラフト2位指名

2017年 55試合 6勝3敗2S 25H  防御率4.22

2018年 39試合 1勝1敗0S 17H  防御率4.50

2022年 27試合 2勝2敗1S 5H  防御率2.36

2023年 12試合 1勝5敗0S 0H  防御率6.58

通算  133試合10勝11敗3S47H 防御率4.37

【吉田輝星投手】

秋田・金足農業高 2018年ドラフト1位指名

2019年 4試合 1勝3敗 防御率12.27

2020年 5試合 0勝2敗 防御率8.41

2021年 1試合 0勝1敗 防御率9.00

2022年 51試合2勝3敗5H 防御率4.26

2023年 3試合 0勝0敗 防御率9.00

通算 64試合3勝9敗5H 防御率6.23 [1].

吉田投手、黒木投手のチーム移籍に関するコメント

吉田投手はトレードでの移籍が発表されたあと、報道陣の取材に応じて、「初めてのことで実感がわかないが、驚いている。ことしに関しては同級生の選手が10人くらいいて、『みんなで頑張ろうね』と話していたところだったので、個人的にはすごく悔しい形になった」と話しました。また、日本ハムのファンに向けては「活躍できない時もいいピッチングしたときも、すごく声援をもらったり、声をかけてもらったりしたので、いつかまた恩返しができればいいなと思います」と話していました 

黒木投手は、「突然のことで驚きましたが、必要とされた環境でプレーできるということは野球人としてうれしいことだと思います。手術やケガでチームに貢献できなかった時期もありましたが、良い時も悪い時もいつも温かく応援してくれたファンの皆さんには感謝の気持ちしかありません。ファイターズでも必要とされたところでベストパフォーマンスが出せるように頑張りたいと思います」とコメントしました 

 

まとめ

今回の吉田輝星投手と黒木優太投手のトレードにより、日本ハムとオリックスの両球団が自らのチーム構成を見直し、新たなシーズンに向けた布石を打ったといえます。

このトレードが両選手や両球団にとって良い方向に進むことを期待し、ファンたちもそれぞれの選手を応援していくことでしょう。

新たなシーズンに向け、両チームの布石を打つ意思が感じられるトレードとなりました。これからの両選手の活躍に注目です