
エアリーディスクってなに?絞りすぎると画質が落ちる理由とは?
カメラで写真を撮ってると、「絞れば画質が良くなる!」って聞いたことありますよね。
でも、実は…絞りすぎると逆に画質が落ちちゃうって知ってました?
それ、ちゃんと理由があるんです。
キーワードは「エアリーディスク」。なんだか難しそうに聞こえるけど、大丈夫。
この記事では、それをわかりやすく話していきますね。
エアリーディスクってなに?
めっちゃ簡単に言うと…
本当は「点」であるはずの光が、カメラで撮るとちょっとぼやけた丸になっちゃうんですよ。
その“ぼやけた丸”の中心にできる明るい部分、これを「エアリーディスク」っていいます。
これは、光がレンズを通るときに起きる回折(かいせつ)っていう現象のせいなんです。
だから、どんなにいいレンズでも「完全な点」にはならないんですよね。
なんで絞ると画質が良くなるの?
これ、不思議ですよね。
絞ると「暗くなる」のに、なぜか写りはシャキッとすることが多い。
理由は、レンズの「収差(しゅうさ)」っていう画質の悪化要素が減るからなんです。
たとえば、
- 周辺のぼけ
- ピントのにじみ
- 明るすぎるときのにじみ
こういうのが、F2.8からF5.6くらいに絞るとだいぶ改善されるんですよ。
でも絞りすぎるとどうなる?
ここで注意したいのが「絞りすぎ」ってやつです。
たとえば、F16とかF22まで絞っちゃうと…
エアリーディスクが大きくなりすぎて、細かい部分が全部にじんじゃうんです。
見た目には「全部にピント合ってる」ように見えるかもしれないけど、
よーく見ると細かいディテールが眠い感じになります。
これが「回折ボケ」ってやつですね。
数式で言うと?
ここでちょっとだけ理系っぽい話を。
エアリーディスクの半径は、
r = 1.22 × (λ × f / D)
っていう式で表せます。
難しく聞こえるけど要するに、F値が大きくなるとエアリーディスクも大きくなるんです。
だから、絞れば絞るほど画質が良くなるわけじゃないってことなんですね。
じゃあ結局、どのF値がベストなの?
これはレンズやシーンによって変わるけど…
- 一般的には F5.6〜F8くらいが一番シャープになりやすい
- 風景写真ならF8あたりが鉄板
- 商品撮影やポートレートならF4〜F5.6くらいが使いやすい
つまり、「ちょっとだけ絞る」が正解なんです。
まとめ
- エアリーディスクは、点の光がぼやけて写る「回折」の現象
- 少し絞ると収差が減って画質アップ
- でも、絞りすぎるとエアリーディスクが大きくなって画質ダウン
- ベストは F5.6〜F8くらい
「絞れば安心!」って思ってた人、ちょっと考え直してみるといいかもしれませんよ☺️