ペンタックスのズームレンズはタムロンOEMが多い?

ペンタックスのズームレンズはタムロンOEMが多い?

実はPENTAXのレンズラインナップには、タムロン製の設計をベースにしたOEMモデルがけっこうありますよね。
昔から自社だけで全部の焦点距離をカバーするのは大変なので、タムロンやトキナーといったレンズメーカーからのOEMや共同開発を活用してきました。

代表的なPENTAX×タムロンOEMレンズ(中古相場付き)

特にデジタル一眼レフ時代(KマウントのDAシリーズなど)には、高倍率ズームや望遠ズームでタムロン設計が多く使われています。
以下は代表的なモデルの早見表です。

PENTAXレンズ名 元タムロンモデル 主な相違点 中古相場(2025年8月) おすすめ度
smc PENTAX-DA 18-250mm F3.5-6.3 ED AL [IF] Tamron AF 18-250mm F/3.5-6.3 Di II LD Aspherical [IF] Macro (A18) 外装デザイン変更・PENTAXコーティング 18,000〜25,000円 ★★★★☆(万能ズームで旅行向き)
smc PENTAX-DA 18-270mm F3.5-6.3 ED SDM Tamron 18-270mm F/3.5-6.3 Di II VC PZD (B008) VCを削除、SDM駆動、PENTAXコーティング 25,000〜35,000円 ★★★★☆(軽量・静音AFで動画もOK)
smc PENTAX-DA 50-200mm F4-5.6 ED Tamron AF 55-200mm F/4-5.6 Di II LD Macro (A15) 焦点距離表記変更、PENTAXコーティング 6,000〜10,000円 ★★★☆☆(軽いが描写は普通)
smc PENTAX-DA L 55-300mm F4-5.8 ED Tamron AF 55-300mm F/4-5.6 Di LD Macro 外装変更、コーティング変更 12,000〜18,000円 ★★★★☆(望遠域コスパ最強)
smc PENTAX-DA 10-17mm F3.5-4.5 Fisheye Tokina AT-X 107 DX Fisheye ※タムロンではなくトキナーOEM 30,000〜40,000円 ★★★★★(魚眼ズーム唯一無二)

PENTAX純正設計レンズとの比較

タムロンOEMとPENTAX純正設計のどちらが良いかは、用途や好みによって変わります。以下の表で特徴を比較しました。

項目 タムロンOEM(PENTAX仕様) PENTAX純正設計
価格(中古) 安め(同等純正より2〜4割安いことも) やや高め
画質 コーティングはPENTAX仕様で十分良好 設計から最適化されており、周辺描写や色乗りに優れる
重量 軽量化傾向(特に高倍率ズーム) 堅牢性重視でやや重め
AF性能 タムロン設計にPENTAXのSDM/DCモーターを採用 設計段階からボディとのマッチングを最適化
選択肢 高倍率ズームや廉価望遠ズームが多い 単焦点や高性能ズームが多い
希少性 OEM元が他マウントでも入手可能 PENTAX専用設計が多く希少性高い

まとめると、「価格と便利さ重視ならOEM」「描写や質感重視なら純正設計」という棲み分けになります。

OEMモデルの見分け方

  • 光学構成(レンズ枚数・群数)がタムロンと一致している
  • 発売時期が近く、焦点距離と開放F値も同じ
  • PENTAX版はVC(レンズ内手ブレ補正)がなく、代わりにボディ内SR対応
  • コーティングや外装デザインはPENTAX仕様

どちらを選ぶべき?

タムロン版は中古相場が安く、PENTAX版はコーティングやAF駆動系が最適化されています。
画質に大差はないことが多いので、「外観・操作感を合わせたいならPENTAX」「コスパ重視ならタムロン」と選ぶといいですよ。

まとめ

ペンタックスのレンズには意外とタムロンOEMが多く、高倍率ズームや望遠ズームを中心に採用されています。
中古で探すときはOEM元もチェックすると、お得な買い方ができます。

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