TamronとSIGMAの違いは?コンセプト・人気・歴史をわかりやすく解説
カメラ好きなら必ず耳にする2大レンズメーカー、Tamron(タムロン)とSIGMA(シグマ)。どちらもサードパーティ製レンズとして有名ですが、実は考え方や歴史に大きな違いがあるんですよね。今回はそのコンセプト、人気、そして歴史についてわかりやすくまとめてみました。
TamronとSIGMAのコンセプトの違い
同じ交換レンズメーカーといっても、TamronとSIGMAは目指している方向性が少し違うんですよね。ここでは、それぞれがどんな考え方でレンズを作っているのかを見ていきましょう。
Tamron:バランス型の“賢い選択”
- 軽さ・価格・画質のバランスを重視
- 「28-75mm F2.8」「70-180mm F2.8」など、ソニーEマウント用レンズが大人気
- ズーム域がちょっと独自(17-28mmなど)で、使いやすさを優先
- 手ぶれ補正や防滴構造で、実用性が高い
ユーザーからは「軽いのに写りが良い」「純正より安いのに性能十分」という声が多いです。

Eマウントレンズが安い、
SIGMA:性能と描写力を追求する“職人肌”
- 3ライン展開(Art=高画質、Contemporary=軽量、Sports=堅牢)
- 特にArtシリーズは純正超えの描写力で大人気
- USBドックでAF微調整やファーム更新ができるカスタマイズ性
- Foveonセンサー搭載カメラを自社開発するなど独自路線
「描写力を求めるならSIGMA」と断言するユーザーも多く、作画志向の人に選ばれやすいですね。
人気・性能の比較
実際に使うとなると「どっちが良いの?」って気になりますよね。ここではAPS-Cの標準ズームや超望遠など、代表的な分野での人気や性能を比べてみます。
APS-C標準ズームでの比較
- SIGMA 18-50mm F2.8 → 軽量コンパクト、価格も安い
- Tamron 17-70mm F2.8 → 手ぶれ補正付きで広角〜中望遠までカバー
「軽さと価格で選ぶならSIGMA」「手ぶれ補正や画質重視ならTamron」という評価が多いです。
150-600mm超望遠での比較
- SIGMAは望遠端(600mm)での解像力が強い
- Tamronは中間域(400〜500mm)で安定して写る
どちらも性能は拮抗していて、撮影スタイル次第で選び分けるのが正解ですね。
両社の歴史
メーカーの歴史を知ると、レンズ作りの姿勢や強みも見えてきます。TamronとSIGMA、それぞれがどんな道を歩んできたのかを簡単に振り返ってみましょう。
Tamronの歴史
- 1950年に創業(大根田光機製作所が前身)
- OEM供給でスタートし、他社ブランドのレンズも製造
- 1970年代の「アダプトール方式」でマウント交換可能なレンズがヒット
- 現在はソニーEマウント用レンズで急成長、コスパ王者の立場に
SIGMAの歴史
- 1961年に創業、最初から自社ブランドで展開
- 1980年代に世界初のAFズームレンズを市販
- 2000年代に「Art・Contemporary・Sports」の3シリーズを確立
- 「Made in Aizu」(会津工場一貫生産)を掲げ、世界的に高評価
まとめ:どっちを選ぶ?
結局、TamronとSIGMAどちらを選べばいいのか…。最後にポイントを整理して、自分に合う方を見つけるヒントにしてみてください。
特徴 | Tamron | SIGMA |
---|---|---|
コンセプト | バランス重視、実用的 | 描写力重視、独自性 |
強み | 軽量・手ぶれ補正・コスパ | 大口径Art・高解像・職人設計 |
歴史 | OEMから成長、ズーム設計が得意 | 最初から自社ブランド、世界初の挑戦多数 |
結論として、「軽くてコスパ良く使いやすいのがTamron」「描写力や個性を求めるならSIGMA」と言えます。どちらも日本が誇る光学メーカー、カメラライフを豊かにしてくれる存在ですよ。