レンタカー返却後に突然3万円!AIスキャナー請求は本当に妥当なの?

最近ちょっと気になるニュースを見かけました。アメリカの大手レンタカー会社がAIスキャナーを導入して、なんと1ミリ単位の傷まで検出して利用者に請求しているそうなんです。しかもその金額が3万円近く。正直「え、それやりすぎじゃない?」と思ってしまいました。

どんなニュースだったか

実際に利用した夫婦は、返却のときに車を確認して「問題なし」と思っていたそうです。会社のスタッフもその場では特に指摘しなかったのに、空港で返却を終えて保安検査を通過したあとにアプリから通知が届いたそうです。「助手席側のドアにへこみあり、修理費と手数料で195ドル」って。写真を見ても照明の影かどうかすら分からないレベルだったといいます。これで3万円を請求されたら、誰でも納得いかないですよね。

社会通念から見て

普通に考えると、レンタカーを使う人って「目に見える傷やへこみは自分の責任で直す」って思っていますよね。でも肉眼では分からない、言われてようやく気付くレベルの微細な損傷を「損害」と言われてしまうと、これはもう「難癖」っぽく感じる人も多いはずです。

ここでいう社会通念上というのは、法律の条文に書いてあるわけではなく「一般の人が常識的に妥当と考える基準」のことを指します。例えば、タイヤのゴムが多少すり減るのは通常使用で避けられないことなので請求は不当とされやすいです。一方でドアをぶつけてへこんだ、バンパーに大きな傷がついたといった明らかな損傷なら利用者が負担すべきと考えられます。肉眼では確認できない1ミリ単位の影のような傷を高額請求するのは、この「常識的な基準」から外れてしまうんです。

レンタカーの場合の「社会通念」ってこうだよね

  • 通常使用で避けられない小キズや摩耗は請求しない。
  • 肉眼で明確に見える損傷は利用者負担になってしまいます。
  • 返却場でスタッフが「問題なし」と言った後の“後出し請求”は不誠実と見られやすい。
  • 請求するなら、発生時期・場所・原因が分かる写真と記録が必要だよね。
  • 1ミリ単位など、影か判断不能なレベルは請求対象にしないのが普通。
  • 修理費は実費相当。過大な手数料の上乗せは納得感がない。
  • 事前の車両状態説明(既存キズの共有)と、返却時のその場説明がセットで必要。
  • 利用者にも確認機会。その場で異議を述べれば優先して再確認するのが筋。
  • 「安全・走行に影響しない微細な傷」は請求を控えるのがバランス。
  • AI検出は補助ツール。最終判断は人の目で合理的に、ですよね。

法律的にどうなのか

法律的に考えてみても、日本なら消費者契約法や信義則で歯止めがかかる可能性があります。契約書に「どんな傷も請求します」と書いてあっても、社会通念に反すると判断されれば無効とされる余地があるんです。しかも、傷が本当に利用者の使用でついたものかどうかを証明するのは会社側の責任になります。アメリカでも州ごとに消費者保護法があって、「不公正な商行為」として争えるケースになるかもしれません。

さらに、不当な請求が続けば訴訟になることもあります。裁判になった場合、レンタカー会社が「利用者が損傷をつけた」と立証できなければ請求は認められませんし、過大な修理費や手数料が請求されている場合は不当利得として争点になります。実際にアメリカでは集団訴訟につながる可能性もあり、日本でも小額訴訟や消費生活センターを通じて争われるケースは十分考えられます。

AI導入の裏側

背景には「AIで検出すると損傷が5倍に増えて、収益は6倍になる」という会社側の狙いもあるようです。たしかにビジネス的には効率化や利益増につながるんでしょう。でも、やりすぎれば顧客の不信感を招くだけ。AIが便利だからこそ、どこで線を引くかが大事になってきますよね。

まとめ

今回の件は、AI時代の新しいトラブルの一例だと思います。利用者としては泣き寝入りせずに異議を申し立てることもできるし、法律的にも守られる可能性があります。便利さと公平さのバランス、これからますます大事になりそうです。

もし不当だと思う請求に当たってしまったら、まずは返却時の写真や動画、スタッフの確認内容をしっかり示して異議申し立てをしましょう。それでも解決しなければ、カード会社へチャージバックを相談したり、消費生活センターに助けを求めることもできます。日本なら小額訴訟で争うことも可能ですし、アメリカでは集団訴訟の動きに乗るケースもあります。要は「泣き寝入りしない」ことが一番大事なんですよね。

------------<広告>------------