なぜ警察は動かない?ストーカー相談が軽視される理由と私たちができること
ストーカーや嫌がらせの被害にあって「警察に相談したのに動いてくれなかった」という話、よく聞きますよね。
実際、今回の川崎市の事件でも、家族が「何度も相談しているはず」と確認したのに、警察は「そんな記録はない」と答え、後から通話記録でバレるという対応をしていました。
一体なぜ、こんなことが起きてしまうのでしょうか。
初動のミスと軽視
まず大きいのは「事件性なし」と片付けてしまう初動対応の甘さです。
窓ガラスが割られていても「家出かもしれない」、ストーカー相談をしても「恋愛のもつれでしょ」と軽視されやすい。
この“危険度を低く見積もる”ことが致命的なんですよね。
組織の体質と責任逃れ
次に、警察内部の「責任を取りたくない」「問題を大きくしたくない」という体質。
相談を受けていたのに記録を残さなかったり、逆に「相談はなかった」と答えたりするのは、自分たちの不手際を隠したいからです。
要するに、怠慢+責任逃れの合わせ技なんです。
なぜ「記録はない」と虚偽の回答をしたのか?
1. 単純な記録不備を隠そうとした
- 本来なら相談を受けた内容を「生活安全課」などで記録に残すはず。
- でも担当者が「面倒」「事件性なし」と軽く扱い、記録をきちんと残さなかった。
- その後「記録がありません」と答えるしかなくなった。
👉 実際は電話は受けていたけど、記録をつけ忘れ(もしくは故意に残さなかった)可能性。
2. 責任逃れ・組織防衛
- 「相談は受けたけど対処しなかった」となると大問題。
- 特に被害者が行方不明の状況では「警察が動いていれば助かったのでは?」という批判が集中する。
- だから「相談自体なかった」として組織の不手際を小さく見せようとした。
👉 記録を「なかったことに」すれば、自分たちの怠慢を隠せる。
3. 縦割りによる情報の断絶
- 担当課(生活安全課など)に記録があっても、照会した署員が確認できなかった。
- しかし「確認します」とは言わず、安易に「ありません」と即答した。
- 要は“確認不足のまま突っぱねた”パターン。
👉 これも組織体質として「面倒を避ける」行動の一つ。
4. 意図的な隠蔽
- もっと深刻な可能性として、
- 相談を受けたのに「対応を誤った(放置した)」ことが分かっていた。
- だから「最初から相談なんてなかった」と隠そうとした。
👉 結果的に通話記録で裏付けが取れて、虚偽が露呈。
では、何故??
最もありそうなのは 「相談はあったのに記録を残していなかった、あるいは対応を放置していたので、それを隠すために“相談なし”と言った」 というケースです。
要するに、怠慢+責任逃れの合わせ技ですね。
「警察に頼れない」と感じる現実
私たちからすると、「警察が対応してくれなかったら困るよね」と思いますよね。
でも実際は、ストーカーやDVの相談は「まだ事件じゃないから」と後回しにされるケースが多いんです。
その結果、被害が深刻化してから「もっと早く動けば…」となってしまう。
こういう悲しいケース、本当に繰り返されています。
私たちができること
じゃあ、どうすればいいのか。大事なのは次の3つです。
- 相談履歴を必ず残すこと(日時や内容を自分でもメモする)
- 警察に動いてもらえないときは、上の部署や他の機関に相談すること
- 第三者や支援団体を巻き込むこと
一人で警察に行って突っぱねられると、どうしようもなくなります。
でも「証拠」「履歴」「他の目」を用意することで、対応を引き出せる可能性は高まります。
まとめ
👉 「なぜ警察は動かない?ストーカー相談が軽視される理由と私たちができること」
- 危険度を過小評価する初動のミス
- 責任逃れや隠蔽の体質
- 結果として「動いてもらえない警察」に
でも、私たちにもできる備えがあります。
自分の身を守るために「相談の証拠を残す」「一人で抱え込まない」ことが何より大事なんです。