Nikonレンズの「AF・AF-S・AF-P」って何が違うの?初心者向けにやさしく解説!
Nikonのレンズを探してると、「AF」「AF-S」「AF-P」って書いてあるやつ、よく見かけますよね。
最初は「え、何これ?全部オートフォーカスじゃないの?」ってなります。
でもこれ、実はカメラとの相性とか、動作の速さにけっこう関係あるんですよ。
今回はその違いを、ざっくり簡単に説明していきます!
AFレンズとは?その基本
AFレンズとは、オートフォーカス(AF)機能が使えるレンズのことです。Nikonでは主に以下のような種類があります:
- AFレンズ(Dタイプ):古いタイプで、ピント合わせはカメラ本体のモーターが行います。
- AF-Sレンズ:レンズ内に超音波モーターを搭載。ほとんどの機種でAF動作可。
- AF-Pレンズ:ステッピングモーターで高速・静音AFが可能。ただし対応機種に注意。
「AFレンズ」とは単に古いものではなく、今でも使える価値ある資産です。特にボディ内モーター搭載のカメラと組み合わせれば、しっかり現役で使えます。
AFレンズ(モーターなしの古いタイプ)
これは「オートフォーカスできるよ」っていう一番シンプルなタイプ。
ただし、レンズの中にモーターがないんです。
だからピント合わせはカメラ本体のモーター任せになります。
具体的には、D90とかD7000みたいな、モーター内蔵のボディなら問題なし。
でも、D3000・D5000シリーズなどのエントリーモデルではAFできません。
手動でピント合わせしないといけなくなるので、注意が必要です。
AF-Sレンズ(静かで速い定番タイプ)
「S」はSilent Wave Motor(超音波モーター)の意味。
これはレンズの中にモーターが内蔵されてます。
なので、D3000やD5000シリーズでもしっかりオートフォーカスOK!
しかもAFの音が静かで、動きもスムーズ。
今のNikonユーザーなら、とりあえずこのAF-Sを選んでおけば失敗は少ないですね。
AF-Pレンズ(最新・動画向き・やや注意)
AF-Pは「Pulse motor(ステッピングモーター)」の略。
最近のレンズで、とにかくAFが静かで速い。
動画撮影のときにも「ウィーン…」みたいな音が入りにくくて便利です。
ただし、ここがポイント。
古いカメラだと使えないことがあるんです。
- D5300やD7100以前のモデルでは「使えない」または「一部機能が制限される」
- D90などのさらに古い機種では「そもそも認識しない」ことも
あと、AF-Pレンズってカメラからレンズの設定(手ブレ補正ON/OFFなど)を変更するタイプなので、
古い機種だとメニューすら出てこなかったりします。
AF-Pレンズに対応しているカメラについて
AF-Pレンズは非常に静かで速いAFが特徴ですが、すべてのNikonデジタル一眼レフに対応しているわけではありません。
対応・非対応機種の差を知っておくと、購入の失敗を防げます。
✅ AF-Pレンズが使える機種(AF&VR制御OK)
比較的新しいカメラが対応しています。
- D3400 / D3500
- D5600 / D5500
- D7500 / D500 / D850
- Zシリーズ(FTZアダプター経由で使用可能)
- D5300 / D7100 / D7200(※ファームウェアアップデートが必要な場合あり)
❌ AF-P非対応の機種(AF不可・VR制御不可)
古い世代のカメラでは、AF-Pレンズを装着してもオートフォーカスがまったく動かない場合があります。
- D90
- D3200 / D3300
- D7000
- D300 / D300s
- D3 / D700 などの旧フルサイズ機
これらのカメラでは、AFだけでなく手ブレ補正(VR)の設定もできないことが多いです。
メニューにすら設定項目が出てこないので、AF-Pレンズの性能を十分に活かせません。
AF-P非対応カメラでの対処法
たとえばD90やD3200などAF-P非対応のカメラを持っている場合、以下の工夫で快適に撮影できます。
- AF-Sレンズを使う:豊富な種類があり、中古価格もこなれていて安心。
- MF(マニュアルフォーカス)を活かす:風景や静物撮影ならMFでも十分。
- 本体の買い替えを検討:D5600やD7500ならAF-Pに完全対応。
対応していないからといって諦める必要はありません。あなたの機材でも工夫次第で十分楽しめますよ。
AF-SとAF-P、どっちを選べばいい?
「じゃあ結局、AF-SとAF-Pはどっちがいいの?」って迷いますよね。
選び方のポイントはカメラの対応状況と使い方です。
✅ こんな人はAF-Pがおすすめ
- 比較的新しいカメラを使っている(D3500、D5600など)
- 動画を撮ることが多い
- 音の静かなAFを求めている
→ AFが速くて静かなので動画にも最適。軽量なレンズも多く、持ち運びにも便利です。
✅ こんな人はAF-Sがおすすめ
- 古めのカメラを使っている(D90、D7000シリーズなど)
- ファームウェアのアップデートが面倒 or よくわからない
- 中古で安くレンズを手に入れたい
→ 対応機種が多く、中古市場にも豊富。初めての交換レンズにもおすすめです。
古いAFレンズは今でも使える?ボディ内モーターの話
「AFレンズって古いし、もう使えないんじゃないの?」と思うかもしれませんが、実は対応したカメラなら今でもバリバリ使えます。
Nikon D50やD90のようなカメラには、ボディ内モーターが搭載されています。これは、レンズ側にモーターがない古いAFレンズ(たとえば AF NIKKOR 50mm f/1.8D など)をオートフォーカスで動かすためのものです。
逆に、D3000やD5000シリーズなどのエントリーモデルにはこのモーターがないため、AFレンズを装着してもマニュアルフォーカス専用になります。
AFレンズをAFで使える主な機種(ボディ内モーター搭載)
- D50 / D70 / D80 / D90
- D100 / D200 / D300 / D7000シリーズ
- D700 / D3 / D610 / D750 などの中・上級機
もし中古でAFレンズを安く手に入れて活かしたいなら、ボディ内モーター搭載の機種がおすすめです。D90はその代表格ですね。
よくある質問(Q&A)
Q. D90でAF-Pレンズは使えますか?
→ 使えません。AFが効かず、VR(手ブレ補正)のON/OFFもできません。AF-Sまでが安全です。
Q. AFレンズ(古いタイプ)は今でも使える?
→ 使えます!ただし、カメラ本体にモーターがないとAFできません。D3000やD5000シリーズではMF専用になります。
Q. VRのスイッチがないAF-Pレンズはどうやって切り替えるの?
→ カメラの設定メニューから操作します。対応していないカメラではVRをOFFにすることができないので注意が必要です。
用途別!おすすめのNikonレンズ
AF・AF-S・AF-Pの違いがわかっても、「どれを選べばいいか」は悩みますよね。
ここでは、初心者でも選びやすいおすすめレンズを用途別に紹介します。
📸 スナップ・旅行におすすめ
- AF-P DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR(AF-P)
→ 軽量で小型。AFも静かで早く、動画撮影にも◎Nikon 標準ズームレンズ AF-P DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR ニコンDXフォーマット専用
29,900円(05/02 21:17時点)Amazonの情報を掲載しています - AF-S DX NIKKOR 16-85mm f/3.5-5.6G ED VR(AF-S)
→ 旅行での万能ズーム。描写も安定していて中古価格もお手頃。Nikon 標準ズームレンズ AF-S DX NIKKOR 16-85mm f/3.5-5.6G ED VR ニコンDXフォーマット専用
153,070円(05/02 09:38時点)Amazonの情報を掲載しています
🌸 ボケを活かしたポートレートに
- AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G(AF-S)
→ 大口径で背景がキレイにボケる。明るくて室内撮影にも強い。 - AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G(AF-S)
→ APS-C用の明るい標準レンズ。コスパも抜群。
🎥 動画撮影メインで使いたい
- AF-P DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR(AF-P)
→ ステッピングモーターでAF音が静か。動画撮影に最適。 - AF-P DX NIKKOR 70-300mm f/4.5-6.3G ED VR(AF-P)
→ 望遠ズームも静音AFで動画向き。最新機種と相性◎
🔭 遠くの被写体(運動会・野鳥)に
- AF-S DX NIKKOR 55-300mm f/4.5-5.6G ED VR(AF-S)
→ 中古価格が安く、古めのカメラとも相性よし。
Nikon 望遠ズームレンズ AF-S DX NIKKOR 55-300mm f/4.5-5.6G ED VR ニコンDXフォーマット専用
41,494円(05/02 09:38時点)Amazonの情報を掲載しています - AF-P DX NIKKOR 70-300mm f/4.5-6.3G ED VR(AF-P)
→ 軽くて静かな望遠レンズ。新しめのボディにおすすめ。
※機種によってAF-Pは使えないこともあるので、購入前に対応表を必ずチェックしましょう!
まとめ:選ぶときの目安
AF・AF-S・AF-Pの違いを理解すると、レンズ選びの失敗がグッと減りますよね。 特にAF-Pは対応機種に注意が必要なので、自分のカメラに合うかどうか事前チェックが大事です。
レンズ名 | モーターの場所 | 静かさ | 対応機種 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
AF | カメラ本体 | 普通 | 上位機種のみ | 古いけど安いことも |
AF-S | レンズ内 | 静か | ほぼ全機種OK | 定番で安心 |
AF-P | レンズ内 | 超静か | 新しめの機種のみ | 動画向き、注意が必要 |
AF-SとAF-Pの見分け方と購入時の注意点
レンズ名を見ただけではわかりづらい場合もあるので、型番や商品名のチェックが重要です。
- AF-S:型番に「AF-S」と明記。例:AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G
- AF-P:型番に「AF-P」とある。例:AF-P DX 18-55mm f/3.5-5.6G VR
注意点:通販やフリマで購入する際、対応カメラの確認を忘れずに。AF-Pは古いカメラだとAFが動作しないことがあるため、商品ページの説明をよく読みましょう。
さいごに
「安く買えたけどAFできなかった…」ってなりやすいのがこのあたり。
自分のカメラに合うかどうか、ちゃんと確認してから選ぶのが大事ですね。