
津波はどうやって起きるの?大地震とセットでやってくる自然の力
「地震=津波が来るかも」って、ニュースでもよく言われますよね。
でも、なんで地震があると津波が起きるの?
そして、津波って1回だけ来るの?
今回はそんな疑問に答えながら、津波の発生メカニズムと注意点をわかりやすく紹介していきます。
地震の揺れだけじゃ津波は起きない?
まずおさえておきたいのが、「地震が起きたら必ず津波が来る」わけじゃないということ。
実際、大きく揺れても津波が発生しないケースもあります。
ポイントは、海底が上下にズレたかどうか。
津波は“海底の地面のズレ”が原因!
津波の正体は、海底地形が急に動いたことで発生する巨大な水のうねりです。
たとえば、
- 海底がグッとせり上がる
- その動きで上の海水もドンと持ち上がる
- このエネルギーが周囲に広がっていく
これが、いわゆる「津波」なんですね。
横ずれ型の地震では津波は起きにくい?
地震のタイプにも注目です。
- 上下にズレる「縦ずれ型」:津波が発生しやすい
- 横にズレる「横ずれ型」:津波が起きにくい
同じマグニチュードでも、海底の動き方によって津波の有無が変わってきます。
津波のスピードは飛行機並み!
意外かもしれませんが、津波って沖合では時速500〜800kmくらいの速さで進みます。
しかも、普通の波みたいに表面がザブンと動くんじゃなくて、海全体が押し寄せてくるような“塊”の水。
だから、あんなに破壊力があるんです。
津波は第一波だけじゃない!後から本命が来ることも
ここがとても大事なポイント!
「最初の波が小さかったから、もう大丈夫でしょ〜」 そう思って海辺に戻るのは超・危険です!
なぜなら…
- 津波は1回じゃなく何度も来る
- 第二波・第三波のほうが大きいことがある
- 数時間以上あとに再び到達することもある
なぜ何回も来るの?
津波は、海底がズレたエネルギーで生まれた「巨大なうねり」。
それが何度も海の中で反射・干渉を繰り返して、波が複数回来るんです。
さらに、
- 地形に沿ってさまざまな方向からやってくる
- 沖で反射した波が何時間もあとに戻ってくる
- 余震で新たな津波が追加されることも
「津波が引いたから大丈夫」は間違い!
実際の災害では、
- 第一波が小さくて油断 → 第二波で甚大な被害
- 引き波を見に行った人が巻き込まれる
- 警報が解除される前に戻って命を落とす
だからこそ、警報が解除されるまで絶対に戻らないことが大切です!
津波の高さってどれくらい危険なの?
「津波◯メートル」と言われても、実際どのくらいヤバいのかピンとこないですよね。
そこで、高さ別にざっくりイメージをまとめてみました。
🌊 0.5mの津波でも立っていられない!
0.5mの津波でも人は立っていられません。
普通の波と違って、津波は海全体が押し寄せる“水の塊”だから、足元をすくわれて一気に流されてしまいます。
🌊 1mを超えると「致命的な破壊力」
- 車は簡単に流される
- 家の窓やドアが壊れる
- コンクリート塀も倒れることがある
たった1〜2mでも大きな被害が出ることがあります。
🌊 3m以上:家が倒壊するレベル
- 木造住宅が倒壊
- 流木や車が“凶器”になる
- 家の中にいても安全じゃない
🌊 10m以上:街ごと飲み込まれる
防波堤を越えて、ビルの3階に達するような津波。
東日本大震災では最大40.5mという記録もあります。
津波の怖さは「高さ」だけじゃない
- 時速30〜50kmのスピード
- 何分も押し寄せる持続力
- がれきや車などが混ざる
つまり、1mの津波でも油断すると命を落とすレベルです。
避難ルールだけは覚えて!
- ✅ 海の近くで強い揺れを感じたら、すぐ逃げる
- ✅ 津波警報が解除されるまで絶対に戻らない
- ✅ 津波の高さに関係なく、常に警戒を!
「命だけは守る」それを最優先に。
津波は、しつこくて速くて、とてつもなく強い存在です。